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終着駅42 怒張を挿し込んで、私のバギナを満たして


 第42章

 圭の怒張は相変わらず元気だった。時間的余裕がないという圭に、無理を聞いてもらった私は、シャワーも浴びずに、結合を求めた。

 圭にどのように思われようと構わないと思った。そんなことよりも、理屈抜きに、その怒張を挿し込んで、私のバギナを満たしてほしい欲求が強かった。

 思った通りのペニスが、思った以上にリアルにバギナを貫いた。

 ……あぁボトルの1万倍いい……私は口に出さずに思った。

 二、三時間前に自らを慰めていた私のバギナは、いつも以上に圭の怒張に感応していた。

 前戯を充分に済ませていた身体は、一気に昇りつめた。圭が、抜き去り、一服している間も、私の身体は休みなく、オーガズムを堪能していた。

 「足りなかった?」圭が、私の悶えている姿を訝った。

 「大丈夫、今はひとりで余韻を味わっているだけだから。気にしないで、休んでなよ」私は、そんな言葉を返しながら、何度も押し寄せてくるオーガズムに身を任せ、筋肉を震わせた。

 オーガズムの再三の波は、その都度僅かずつ和らぎ、五分程度で消えていった。

 圭から受け取った煙草の煙が、ロココ調の天井に向かって流れ、そしてどことはなしに消えていった。朝からの異様な性欲が消え、自分は何のために圭と会おうとしたのか考えていた。

 たしかに、きっかけは異常性欲を鎮静化させるためだったけど、本来の目的は、圭を中心に動きかけている、様々なトラブル。

 場合によれば、私も巻き込まれるトラブルに関しての情報を集めるためだった。その問題が異常性欲を誘発させたのだと、私は勝手に想像した。

 「その後、美絵さんに変わりはないの?」

 「まったく。生まれてくる子供のことばかり考えているよ。少し、神経が集中し過ぎじゃないかって心配なくらいだよ」

 「構ってくれないってことね」

 「いや、それなりに気は使ってくれているよ。余計なサービスまでしてくるけどさ」

 「余計なサービス?」

 「そう。何かの本でも読んだのかな、妊娠中の夫の性欲の処理方法みたいなことを」

 「へえ、それって、お口でイカすとか、そういうこと?」

 「そう。でもって、上手なら、俺だってイクけどさ、めちゃくちゃ下手糞だから、イクどころか萎えちゃうんだよ」圭は思い出すように笑った。

 「健気(けなげ)じゃないのよ、笑っちゃだめよ」

 「まあその通りだけどね。生理的には無理だから困ってしまう。自分の下手はさて置いて、何処かで出しているんじゃないのとか、馬鹿なこと言い出すからね」

 「そう、夫婦って24時間の監視社会だから大変だね」

 「美絵の俺に対する関心も、暫くの辛抱だと思うんだよね。彼女は、子供が作りたくて結婚した感じもあるしさ。だとすれば、次に興味が注がれるのは、育児であり、教育じゃないかな」

 意外に醒めた状況分析をする弟の言葉に、私は幾分衝撃を受けていた。

 こういう冷静な分析力が、トレーダーとしては有能かもしれないけど、夫婦間の情緒にまで持ち込むのはどうなのだろうか、と私は感じたが、口には出さなかった。
 つづく

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終着駅41-2 見知らぬ男の汚らしい怒張が挿し込まれ


 第41章-2

 先ほどは緩めで、粘液なんかいらないのにと思ったが、今回は、もっと粘液が欲しいと思った。

 同じように、自分のデルタ地帯の中心にあるバギナの形状が一変していた。痛みはなかったが、先ほどのように簡単に出し入れが出来る状態ではなかった。

 上下左右の膣壁がアロマオイルの滑らかなボトルの表面に吸いついているようだった。

 生きた肉棒でないと知っていたが、そのボトルの存在は、あたかも怒張したペニスのように、私の膣内でびくともしないぞ、と主張しているようだった。

 私は、自発的に腕を動かしながら、強引に出し入れに挑んでいた。自分で行っている行為にもかかわらず、誰かに、強制的に異物を挿し込まれ、いたぶられ、それに思わず感応している自分の姿を思い浮かべた。

 ……犯されている。突然部屋に押し入った見知らぬ男の男根で、私は犯されているのね……

 まったく不自然な状況を設定することで、いま私はオナニーなんかしていない、と思い込もうとしているようだった。

 ……やめて、やめて、人を呼ぶわよ……私は誰にも聞こえない小さな声で、仮想にリアリティを持たせようとしていた。

 現実に、このような事態が発生し、見知らぬ男の汚らしい怒張が挿し込まれている姿を晒してでも、救いを求めるか、自信はなかった。そんなことも頭をよぎる癖に、私の性感は確実に頂点に向かって昇っていた。

 ボトルのキャップの部分が膣奥に達していた。

 先日、圭の亀頭が入り込んだ感覚が蘇った。こんな異物で同じことをして良いのだろうか。私は一瞬立ち止まったが、腕も腰も、止められそうもない勢いで前進していた。

 ……あぁヤバいかも、子宮頚に入り込んでしまった……

 多分、子宮頚に入り込んだボトルのキャップは身動きが取り難くなっていた。

 硬質の物体なのだから、自在性はまったくなかった。みずから形を変える圭の亀頭のような融通性もなかった。

  動かすことが儘ならないボトルがバギナに刺さった状態で、立ち往生していた。

痛みはなかったが快感もなかった。ただ、到達したという達成感はあったが、オーガズムとは全く無縁なものだった。

 不思議なもので、手を離したにも関わらず、アロマボトルは、私のバギナに刺さったまま、飛び出してくる気配もなかった。

 私は、もし抜けなくなったらどうしよう、と本気で心配した。

 恐る恐る、子宮頚部にある関門から逃れるため、じわじわと抜きにかかった。間違って、ボトルが子宮の中に吸い込まれたどうしよう、ふとそんな不安もよぎった。

 私は、ボトルの底をつかむ手は絶対に話さない決心で、わずかに回転させるような動きで、なんとか無事にアロマボトルを抜き去った。

 額の汗は、オーガズムの汗ではないのは事実だった。やはり、圭のペニスが欲しいと心から思った。今日中に5分でいいから、圭のペニスで挿されたいと熱望していた。
 つづく

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終着駅41-1  何事もなくバギナに呑み込まれた


 第41章-1

 “そうだ!”私は思わず声に出していた。何という愚かな行為に必死になっている自分が可笑しかった。でも、こうなると意地も半分手伝って、異物を膣に挿入する満足だけでも完結したい気分になっていた。

 去年の忘年会で、ビンゴゲームで当たったアロマオイルの瓶の形状を思い出していた。

 そう、あれは絶好な形状をしていた。誰かが、“随分ヤラシイ形の瓶だ”と言ったのを思い出した。

 たしか、化粧棚の奥の方にしまい込んだ記憶があった。ベッドから一歩出ないと届かないのが癪だったが、直立しない姿勢を保つことで、欲望を消さずに私はそのボトルを手にした。

 手に取り、ペニスの代役をさせようというアロマオイルのボトルを眺めた。

 美しいフォルムに見とれながら、指でキャップの部分を温めた。まるでコケシにそっくりなフォルムであり、お洒落なアダルトグッズのようでもあった。

 私にとって、アドルトグッズなどと云うものは必要のないものと思い込んでいたのだが、考えを改めないといけないようだった。

 バギナを傷つけないようにする注意は不必要だった。

 膣口にアロマオイルの瓶の頭に相当する部分は、特に押し込んだ記憶もないのに、すんなりと呑み込まれていった。それなりの存在感があったはずの異物が、何事もなく自分のバギナに呑み込まれた事実に気持ちは複雑だった。

 ……私のココって、こんなにおおらかなの?嫌だ、裏を返せば、広いとか緩いってことじゃないの……

 この緩さを、今までの男たちは感じていたのだろうか。分かっていて、黙っていただけなのかもしれない。

 でも、それも変だ。私の欲目でなく、過去の男たちは、私のバギナに満足の溜息を洩らしていたのに、どこが、どのように違っているのだろう。

 たしか、今、私のバギナの中に半分ほど沈められたボトルは、少なくとも普通サイズの勃起したペニスに近い大きさだったのに、何かが違っている。

 この感じから思うと、この倍の太さがあっても問題のないようなバギナの緩さだと、私は少し焦った。このバギナに、今日の午後、圭のペニスが入ってくるのかと思うと、言い知れぬコンプレックスに覆われた。

 このままでは、午後に圭と会う気にもなれない。まして、こんなバギナに、圭のペニスを入れさせるわけにはいかないと、愕然とした。

 焦る気持ちも手伝って、かなり手荒に、ボトルをバギナに向けて出し入れしていた。ゆったりとしたリズムに苛立ちを憶え、私の出し入れのピッチは早まった。ピストン運動と呼ぶのに相応しいレベルまで、私の腕が動いた。

 腕に疲れを感じると同時に、徐々にボトルの太さが指に伝わり、バギナでも同時に抵抗感を憶えてきた。

 バギナへの抵抗感は、私に勇気を与え、疲れかけた腕に燃料が補給された。

 空中給油をうけた私の腕は、蒸気機関車のピストンのようにより正確に、より早く動き出した。何もかもが疲れているのに、バギナだけが寝坊から醒めたように、覚醒していた。

 “その調子よ!”私は、自分のバギナに声をかけたい気分で、一層激しくボトルを出し入れした。

 腕が痺れかけたので、一旦ボトルから指を離すと、ボトルは勢いよく膣口から飛び出してきた。

 錯覚かもしれないが、ピュッと液体性の音も同時に聞こえた。その飛び出した異物を放置して、休息を取るつもりはなかった。ここまでトライした以上、完結させなければ、気が収まらなかった。バギナも挿入をねだっている感じがした。

 私の再トライを待ち受けていたバギナの入り口は、先ほどまでの、おおらかさは影をひそめ、頑なに、その口を閉ざしていた。

 どちらも同じく私のバギナなのに、まったく異なるバギナの口が、そこにあった。私は左手の指を添えて、右手に握られたボトルの先端の誘導を手伝った。

 ……どうして、こんなことしているの?私、少し変になっている……
 つづく

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終着駅40 膣口から会陰に向かって粘液が漏出した


 第40章

 私は、こんなに愛液が溢れる状態になっている自分のバギナに驚いた。

 差し入れられた二本の指が動くたびに、膣口から会陰に向かって粘液が漏出した。私はすかさず下着を脱ぎ、ティッシュを数枚重ねて丁寧に拭き取った。

 手に負えないくらいの粘液が膣内から溢れ出る高校時代を思い出しながら、使い終わったティッシュを確認した。

 特に色はついていなかったし、ニオイにも異常はなかった。一番多かったのは高校生の頃だった。今のようにライナーなどと云う便利なものもない時代だったから、何度となくパンティが汚れることを悩んだ覚えがある。

 もし、今日中に圭と交わるとき、愛液が枯渇してしまうのでは、そんな不安もないわけではないが、愛液の井戸が涸れるなんて聞いたこともないので、大丈夫だと思った。

 ちょうど程よい滑りが指先に伝わってきた。指を挿入するオナニーに慣れていなかった私は、その自在性のある二本の指を、どのように動かせば、どのような効果が現れるのか、わからなかった。

 まるで女子中学生とか女子高生が初めて指を自分の膣内に入れたような戸惑いに満ちたぎこちない動きをしていた。

 男のペニスに愛される時の感触は充分知っていたが、自分の自在に動ける指先が、どのように動けばいいのかわからないと云うのも、どこか滑稽だった。

 それでも、試行錯誤を繰り返していくうちに、膣内の感受性は、部分部分でかなり違うものがあるという事実を知った。

 上の部分は、ざらざらしたギザギザ模様がひだ状になっているに感触があった。残りの左右と下の膣壁部分は、滑らかだった。特別に、指を締めつけてくるような動きは見られず、幾分不満だった。

 そういえば、マジシャンのような竹村の指先が、私の膣内をまさぐっていた時はかなり気持ちがよかった。

 あの感触を自分の指で再現させることは、到底出来そうもなかった。多分、物理的には、似たような接触であるはずなのに、似たような快感の予感すらなかった。

 そういえば、竹村は膣の上の部分にGスポットがハッキリ出ていると言っていた。

 たしかに、その部分を押されると、快感と尿意が同時に襲ってきて、やめてもらいたいような、コリコリ揉まれたいような、相反な欲望に悩まされた記憶が蘇った。

 ただ、現時点では、そのGスポットだと教えられたような、アキレス腱に似た膨らみの姿は確認できなかった。

 だんだん思い出してきたが、あのような現象は、「イカセタ男だけが触れる部分だし、また、本当にイッタ女だけが得られる役得だよ」そんなレクチャーを受けた記憶があった。

 しかし、自分の指を挿入して、わずかに膣内の意識を目覚めさせてしまった性欲が宙に浮いたままになった。

 クリトリスは、自分の指の動作で、充分に性感が得られるのに、膣の中では思うに任せない。次のステップを目指して挫折してしまった私の身体は、明らかに落胆していた。

 指を抜いてみたが、今度は空疎な感覚が襲ってきた。

 激しいものではないのだから、起きて歯磨きでもしてしまえば、消えそうな軽いものだったが、ベッドの中にいる私の肉体への感覚は、研ぎ澄まされていた。ベッドから飛び起きれば、逃れられそうな状況だったが、起き上がる気力もなかった。

 自分の指が役に立たないとなると、何か代用品で補うことを思いついた。

 ベットの中から、あたりを見回した。ペン立てが目についたが、入っているものは、すべて細く尖っている感じで痛そうだった。

 細身のマジックペンがあったが、あまりにも細い。化粧瓶やマニキュア容器も役に立ちそうにない。

 懐中電灯が目に入った。持ち手の部分が太さ的には丁度よさそうだった。しかし、手を伸ばしかけながら、父が使っていたお古を貰ったことを思い出し、伸ばしかけた手を引込めた。
 つづく

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終着駅39 膣口のぬくもりは、湿りを帯び


ご無沙汰しております。
ランキング、「にほんブログ村」さんから、掲載の写真が猥褻だとかいうことで、削除するように命じられたのですが、
あまりにも主観的基準のようなので、自主的にリンク外すことにしました。自主規制のようですけど、私の身体を、
猥褻と言われたようで、釈然とはしません(笑)。だったら、もっとモテモテな女だと思うのですけど…。
by 鮎川かりん


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 第39章

 自分の指なのに、なぜか、その指は圭の指に入れ替わっていた。

 錯覚なのは理解していたが、錯覚が目覚める恐怖が、私の目を固く閉じさせた。現実の自分の部屋の造作を見てはいけないと思った。

 ……いい、凄くいい。オナニーがこんなにも心地よかったなんて……

 私の指は大胆に動き出した。下着の中に指が伸びることに躊躇いはなかた。ごく自然に、圭の指がクリトリスにあてられた。

 全体をなんとなく揉みほぐしていくうちに、膣口のぬくもりは、湿りを帯び、いやが上にも性感を盛り上げた。

 指先は、焦らすようにクリトリスの周辺を這い回り、まさに触れようという仕草を繰り返しながら、ふと遠ざかった。

 いらだちと焦らしを行っているのが、自分だという自覚があると同時に、圭に弄られている感覚が折り重なり、私の閉じた瞼の裏に浮かんでは消え、そしてまた浮かんだ。

 ついに指先はクリトリスに直接触れだした。身体が久しぶりに、クリトリスだけで、ぴくついた。

 何度となく、クリトリスに直に触れる性感を味わっていたが、やはり最後はせわしいくら小刻みに指を動かすことで、小さな絶頂に達した。小さな絶頂に疲労感はなかった。

 何度でも、指が悲鳴を上げない限り、小さな絶頂は繰り返し訪れた。

 自分の身体に、こんな便利な機能があるなんて不思議だった。人体のミステリー、いや女体のミステリーだろうか。

 今すぐなら、圭の勃起に貫かれたいと思った。

 今じゃなくても、今日中なら、拘りなく、圭のペニスを受け入れられそうだと思った。

 もしかすると、今日だけじゃなく、次の日も、そのまた次の日も受け入れられる感じもしていた。

 私は、さっきのメールの文面のことは忘れたことにして、濡れた指先をそそくさと拭い、メールを打ちはじめた。

 『今日さ、土曜日だけど、出てこれる?2時間くらいで良いから会いたいね』

 何という勝手な女なんだと思いながら、指先の湿りを感じた。

 この指先で打ったメールの価値は高い。アイツに、この温もりと湿りは通じるだろうか。

 通じるわけはないけれど、圭になら通じる。いや、通じていたけど、何も感じない振りをする圭の方がいい。

 私は、安全弁を沢山備えた男と女の物語を作り上げ、絶対安全な恋愛とはこういう関係かもしれないなどと、世間には通用しない真実に気づいた気持ちになっていた。

 圭からの返事が、早々に来るとは思えなかった。

 休みの日なのだから、おそらく圭が、メールに気づくのは昼近くなるに違いなかった。

 まだ身体が快感を欲しがっていた。

 急なリクエストなのだから、圭が時間を取れるとは限らない。そう思うと、このままの身体で、もう一眠りする気持ちにはなれなかった。

 こんなに性欲が高まることは珍しい。生理が近いとか、終わったばかりとか、そういう事とは関係のない欲望の高まりだった。

 私は再び自らを慰める行為に没頭した。

 まもなく、圭の怒張を味わえるかもしれないが、今の今は、その望みと、肉の渇きは別のものだった。指の細かな振動と揉みほぐしで軽くイクたびに、もっと深い快感への飢餓が生まれた。

 自分の身体が変調をきたしているのは間違いないが、そのような変調の原因を探るよりも、今は、ひたすらもっと深い快感が欲しかった。

 クリトリスに当てられていた指先がぬめりに誘われるように膣口に滑り込んだ。

 あきれるほど膣内は粘液で満たされていた。圭が抗議してきたように、間が空きすぎた後遺症だろうか。兎に角、自分でも、自分の指の動きが伝わりにくいほどに濡れていた。
 つづく

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終着駅38 恥骨をやさしく揉みほぐした


 第38章

 神経が太いはずの私が、何度も目覚めた。

 寝むれないわけではなく、1時間以上睡眠が続かず、目が覚めてしまった。休みだというのに、大好きな寝坊も出来ず、目覚ましの針が6時半を指すのを恨めしそうに睨みながら、引き出しの奥にしまってあった例の手紙を、もう一度丹念に読み返した。


『 拝啓
御無沙汰しております。先日、偶然にも涼さんをお見かけしたのですが、ホテルと云う場所柄も考えて、ついお声をかけるのを躊躇ってしまいました。ちょっと見た印象ですけど、とても充実した日々を送っているのだな、と羨ましく感じるお姿でした。涼さんのお元気そうな姿を見ただけで十分なのですけど、ついつい懐かしく、お手紙差し上げました。そして、少し、愚痴になりますけど、それに比べて、今の自分の状況は、なんなのだろう?そんなことを考えさせられるような、エレベーターを待っている、涼さんの後ろ姿が目に焼きついて離れません。ですから、貴女にどうして欲しいとか、そういうことではないのです。ただ、そんな風に生きている女がいることをお伝えしたかっただけです。また、色々な心境の変化や状況が変わったら、お手紙差し上げますね。
敬具

幸せな涼さんへ           醜いアヒルのみやこより』



 何度読み返しても、この“醜いアヒルのみやこ”が何を伝えようとしているのか判らなかった。

 脅迫のような言葉は見当たらない、単なる挨拶と愚痴だともとれる。この手紙を持って警察に行ったとしても、埒が明かないことも判っている。

 この手紙の差出人が、私に対して、なにか具体的に事を起こしたわけではないし、ストーカーのように、何度も繰り返し意味不明の手紙を送ってきたわけでもない。だから、犯人という表現は適当ではなかったが、私の中では、この差出人は“犯人”だった。

 直感的に、犯人は女だと決めつけていたけど、男と云うこともあり得る。女のような文章を書くくらいは誰にでも出来ることなのだから、女と決めつけるのは間違いだ。

 しかし、女だけでも心当たりがないのに、男が加わったからと考えても、容疑者の数がそうそう増えるものでもなかった。

 最も身近な男は圭だった。圭が、この奇妙な手紙の犯人?それは、考えるだけバカバカしい推理だった。

 それこそ、理由がなさすぎる。私の関心を引くために行った行為だとしたら、時系列が逆さまになるのであり得ない。あの手紙を受け取った時には、既に圭と私の関係は成立していたのだから…。

 仮に、二人の関係を継続的なものにする為の手紙だとしたら、書くべき内容も逆さまな方向を示すべきだ。

 この手紙は、圭が待つホテルに入っていった私を目撃したと云う手紙なのだ。どちらかといえば、ホテルの客室に向かうエレベーターを待っていた私を目撃し、「なにしに行ったの?」という意味合いが含まれている文面だった。

 いや、そこまでも書いてもいない。

 それは私が、自分の行動を知ったうえでの推測で、特に咎めている文章でもない。

 ただ、有紀が話してくれた、“圭が私の水着の写真を持っていた”と云う話が重なる所為か、疑惑が完全に晴れた犯人だと納得も出来なかった。

 しかし、圭が、こんな馬鹿な手紙を書く理由は絶対にない。圭、犯人説を否定するのだが、どこかその考えには、願望が込められていた。

 そして、その思いの続きのように、圭の指先が脳裏に浮かんだ。そして、私の腕が思わず上掛けの中に伸びた。

 下腹部が熱かった。私の指にもかかわらず、圭の指が下着の上から恥骨をやさしく揉みほぐした。
 つづく

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終着駅37 美絵の疑惑は妄想


 第37章

 有紀との会話は中途半端に終わったのだが、特に結論が出るような話でもなかったので、家に戻ると、何事もなかったように、お互いの部屋に入って行った。

 結局、美絵さんの、圭と私の関係への疑惑は、彼女の妄想だった、ということで結論が出たのかどうかも怪しかった。

 有紀の情報も曖昧だったし、美絵さんの疑惑の根拠も曖昧だった。美絵さんに直接、なにを心配しているの、と直接聞き質したい気分になるわけだけど、ウッカリ、藪蛇になるようなことをするのも馬鹿げていた。

 こういう状況で、圭との関係を継続していて良いのだろうか。とても良いとは言えない。たぶん、セックスにも直接影響するだろう。そんな宙ぶらりんなつき合いが続けば、二人の関係がギクシャクしたものになるかもしれなかった。

 圭と私の行為を、美絵さんが眺めているような想像図が浮かんで消えた。とても無理、この疑惑騒動を何とかするまで、圭と会うのは封印すべき、そんな結論を私は得た。そんな感じで、眠りに就きかけたとき、圭からメールが入った。

 『最近、あちらの方の誘いがないけど、近々会いませんか?それとも、何かアクシデントでも起きているのか、チョッと心配もしています』

 当事者の一人である圭の能天気なメールに、私は一瞬ムカッとした。そして、“馬鹿野郎!”とまで書き込んだ画面をクリアした。

 圭に怒りぶつけて済む問題でもない。ただ、しっかり、私の耳に入ってきた雑音、意味深な手紙について、冷静に整理整頓しなければならない時だと思った。

 自分のやっている行為に、何のやましさもないのなら、捨て置いておいても良さそうな事柄だった。しかし、疚しい(やましい)行為であると同時に、生活の充足感の一部になりつつある、弟、圭との性的関係を易々と捨て去る気もなかった。

 『二人の関係に関わる色んな問題に対応しているのよ。正直、その辺の目安がつかないと、気持ちが乗らないの。そういう時は、無理しないのが一番でしょう。アナタも、少しはリスクのこと考えてみたら?』、私は、そんな趣旨のメールを送った。

 その後、圭と私の間では、何度もメールのやり取りがあったが、特に目新しい情報が含まれてはいなかった。美絵さんの、圭に対する態度に、変化の兆しはまったくないと、圭は主張した。

 そして、美絵が、自分たち夫婦の悩みと云うか、恥のようなものを、有紀に話すことさえ作り話だとまで、圭は主張した。

 私は、いい加減でメールを切り上げた。すべてが疑わしく、悩みだしたら切がなさそうだし、具体的にアクシデントが起きているわけでもない。

 具体的な脅威と言えば、意味不明な1通の封書だけなのだから、その手紙の文面通り受けとめてしまう手もあった。単に差出人が慌て者で、自分の住所や名前を書き忘れた可能性だってあると思った。
 つづく

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終着駅36 バギナに2本のペニスが入ってきて


 第36章

 「そう、それで再チャレンジしてきたのよ。でも、やっぱり数分の命だった」

 「なんだか、切ない話だよね。その調子だと、いずれ、アナルへのクンニから、指挿入、そしてって感じの成り行きよね」

 「そう、間違いないと思う。そうなることが、自然の成り行きなら、それはそれで受け入れる積りだけど、それがないと、ことが始まらないってのは、どうしてもスッキリしないのよ」

 「複雑だね。同じことするにしても、本来のことが出来た上の流れなら許せても、そちらがないと始まらないってのは、女への冒涜?そんな風にも受け取れるからね」

 「姉さん、そう云うのって経験あるの?」

 「あるよ。数回だけど、そういう盛り上がり方になって、興奮の極地から、挿入の快感を、もっと高められないか、そんな感じで、突然にね」

 「どうだった?」

 「そう…」私は、竹村から受けた、そのような行為が、その時は快感に一種独特のバリエーションとして、好ましく思えた記憶を蘇らせた。

 「悪くはなかったかな。あぁいう感覚は、その時、その時だから、どう云うものとは言えないけど、精神的なものも含めて、糞味噌の区別なく愛されているような、奇妙な充足があったよね」

 「物理的っていうか、その方は?」

 「多分好かったかな?何かさ、気がつくと、バギナに2本のペニスが入ってきて、互いが鬩ぎ合っている?そんな感じ…。表現難しいね」私は、頬が紅潮している気がした。有紀は、酔いが吹っ飛んだように、正気の目をして、話に食いついてきた。

 「アソコに2本のペニスか…。男が一人なのに、ペニスが2本…。理屈では変だけど、気持ちって、そういうもんだよね。雰囲気は理解できる。でも、あくまで正常な行為の延長線上で起きることだよね…」

 有紀は、自分のバギナに2本のペニスが入ってきている状況でも想像しているのか、腰のあたりに手のひらを当てていた。

 「そう、だから物理的にアナルセックスってのは可能な話よ。そして、異常なセックスをしていると云う興奮も、相乗的効果を発揮するかもね」

 「でもさ、その挿入しているものが、逆だったらどうよ?」

 「えっ、逆?」

 「そう、指とペニスの位置がチェンジしたとき」有紀が真顔で聞いてきた。今度は私が腰に両手をあてがい、想像しはじめた。

 「良くないかな~、快感の受け手が後ろになっちゃうよね。いや、そうでもないかな?う~ん、良く判らない。そういう風になった事ないし…」

 その時、お店のおじさんが大きな音を立てながら戻ってきた。
 つづき

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終着駅35 ヒップじゃなく、後ろの穴


 第35章

 偶然かもしれないけど、まもなく閉店だと云う喫茶店に、また入った。下町風情の残るこの町には、大都会の風に逆らうように、頑固一徹細々と営む色んな店が、毛細血管のように人と人を繋ぎとめていた。お店のおじさんは、一見不機嫌そうな顔をしているが、コーヒーを落とすときの顔は柔和だった。

 「なんだか、想像すると大変そうだよね。その彼が、必死でアナタと受胎行為するのって」

 「そんな変な夫婦でも構わないから、結婚のかたちを整えたい。それが主たる目的だけど、出来たら、好感の持てる人と夫婦を演じたいっていう訳よ。そう云うこと言う相手が、最悪な男なら、断固断るのだけど、それがさ、良い奴なんだよね」

 「良い奴って、中身が?」

 「中身も、外見もね。だから、彼と話していても苦痛なんかないの。どちらかというと、相当愉しい」

 「だったら、夫婦を永遠に演じても悪くないじゃない」

 「そう、それは問題ないと思う。ただね、その性的嗜好の部分を考えちゃうと、すごく辛くなるの」

 「だって、彼は、出来るかもしれないって言っているんでしょう」

 「あのさ、一度だけ試してみたんだよ」

 「えっ!実験してみたんだ。で、どうだったのよ?」

 「そうね、具体的なことは端折るとして、前戯とフェラ段階で、おや?意外に大丈夫じゃん、と思ったわけ」

 「それで」

 「それで、いざ突入。それも、瞬間的にセーフ。だけどさ、数分もしないうちに、存在感がなくなってね」

 「小さくなっちゃった」

 「そう、悲しいくらい」

 「で、終わっちゃったわけね」

 「そこで終われば、それはそれで、無理なら人工授精だってあるんだからって話に持って行けるんだけど…」

 「まだ続きがあるわけ?」

 「うん。突然、彼、お尻を見せてくれって頭下げるのよ」

 「それって、ヒップを見せてってのと違う意味よね」

 「そう、ヒップじゃなく、後ろの穴って意味よ」

 「ふ~ん、相当怪しい雰囲気だね」

 「そう、私も、これはヤバイかもって思ったのよ。流石に、それは断固拒否する積りだったんだけど、一気にそこまでの要求はなかったわ。でも、アソコに向かってクンニして来たの…」

 「アンタの反応如何では、行く処まで行くような感じね」

 「たぶんね。でも、そこまではなかったけど、彼が再勃起したのよ」

 「へえ、そこまで後ろが好きなんだね」他人が聞いたら、笑い話のような話を、私たちは真剣に話し込んでいた。

 その時、おじさんが大きな声で私たちに声をかけてきた。

 「チョッとそこらまで買い物してくるので、それまでいらっしゃっていいですよ。ドアには閉店の札ぶら下げておきますから」お洒落な心配りで、おじさんは、音もなく出ていった。
 つづく

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終着駅34 人身御供も悪くないんじゃないの


 第34章

 「わかった、本人にたしかめるのはやめておくわ。でも、もう少し早く教えてくれれば良いのに、今頃言われたって、でしょう」

 「すみません。でもね、こんな話でもしておかないと、姉さん、全然わたしの願望に協力する気がないんだもの」

 「協力ってさ、そういうの、簡単に協力とか、そういうレベルで考えちゃうのがヘンなのよ」

 「そう、だからこんな女になったの。親や親せきからは、出来損ないみたいに言われてさ。そもそもよ、姉さんと圭が、優等生なのがいけないのよ。全員が劣等なら、なにも私だけ劣等にならずに済んだのに……」

 有紀はかなり酔ってきていた。そろそろ切り上げないと、手のつけられない酔っ払いになる可能性があった。

 「有紀、話は聞くから、もうお酒やめよう。それに、私は一度も、アンタのこと劣等だなんて思ったことないよ。母さんたちだって、そんな感覚はなかったよ。ただ、チョッと育てにくい子だとは思っただろうけどさ。それに、現に、有紀は自分で稼いでもいるし、好きな演劇を追いかけているし、その上、幾分、目だって出かけているじゃないの」

 「ホントにそう思ってる?」

 「思ってるよ。有紀相手にお世辞言っても一円にもならないでしょう。ほら、アンタはグラスを置きなさいって。まだ飲むんなら、私帰るよ」

 私は自分が、どのような口調で、有紀に話したのか、あまり記憶はハッキリしなかったけど、有紀は、グラスを置くと、シクシクと泣き出した。

 私は、自分の意志を伝えられずに、よく泣いていた子供の頃の有紀を思い出していた。そんな有紀が、自己表現が最も求められる世界に飛び込んだのは、どうしてなのだろうと思ったが、あまりにも重い質問なので、思わず唾と一緒に飲み込んだ。

 「わかった。姉さん、もう少し一緒にいて、私の話聞いてよ」

 「いいよ、酔っ払いじゃなければ、徹夜で話したって良いんだからね」

 「ありがとう」有紀がいやに素直だった。

 おそらく、人身御供問題が大きな圧力になって、彼女を押し潰そうとしているに違いないと思った。しかし、劇団の大きなチャンスを見捨てても良いのではないか、と話す気にもなれなかった。

 「で、有紀の政略結婚の話だけどさ、有紀が“ここが勝負”と思ったのなら、人身御供も悪くないんじゃないの。何度も、間違いましたって結婚する人達多いんだから、夢の実現に、それが役立つなら、一つの選択。私は、大賛成ではないけど、支持するよ」

 「なんだかな~、優しい言葉のようで、冷たい言葉のような…」

 「そうだよ。有紀自身が、あったかい心で、冷たい選択するんだから、私の考えも、そうなるんだよ」

 「そうね、そうなんだと思う。劇団のチャンスは、滅多に訪れない。でも、男と女の関係なら、今までも、これからも、何度でもチャンスありそうだし…」

 「多分そうだと思う。確信はないけど、かたちが結婚であっても、単なる男女であってもね、人生に何度かは、そういう機会は訪れる筈よ。でも、或る集団とか、組織に訪れるチャンスは何度もない。いいえ、一度も訪れないことの方が多いかもしれない」

 「嬉しい、姉さんが私と同じ考えになってくれるなんて」有紀が私の手を握り、自分の頬にあてがった。なにか奇妙な感覚が私を襲ったが、私も、有紀の手を強く握り、握手のような双務な関係を成り立たせた。

 「私ね、正直迷っていたの。劇団の為に、そこまでする必要あるのかって。でも、姉さんが整理してくれた。何度もその辺を、行ったり来たりしていたの」有紀は肩の荷を下ろしたような顔つきで、空のワイングラスを干した。

 「美味しいコーヒー飲み行こうか?」私は、席を替えた方がいいだろうと思った。
 つづく

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プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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