第36章 「そう、それで再チャレンジしてきたのよ。でも、やっぱり数分の命だった」
「なんだか、切ない話だよね。その調子だと、いずれ、アナルへのクンニから、指挿入、そしてって感じの成り行きよね」
「そう、間違いないと思う。そうなることが、自然の成り行きなら、それはそれで受け入れる積りだけど、それがないと、ことが始まらないってのは、どうしてもスッキリしないのよ」
「複雑だね。同じことするにしても、本来のことが出来た上の流れなら許せても、そちらがないと始まらないってのは、女への冒涜?そんな風にも受け取れるからね」
「姉さん、そう云うのって経験あるの?」
「あるよ。数回だけど、そういう盛り上がり方になって、興奮の極地から、挿入の快感を、もっと高められないか、そんな感じで、突然にね」
「どうだった?」
「そう…」私は、竹村から受けた、そのような行為が、その時は快感に一種独特のバリエーションとして、好ましく思えた記憶を蘇らせた。
「悪くはなかったかな。あぁいう感覚は、その時、その時だから、どう云うものとは言えないけど、精神的なものも含めて、糞味噌の区別なく愛されているような、奇妙な充足があったよね」
「物理的っていうか、その方は?」
「多分好かったかな?何かさ、気がつくと、バギナに2本のペニスが入ってきて、互いが鬩ぎ合っている?そんな感じ…。表現難しいね」私は、頬が紅潮している気がした。有紀は、酔いが吹っ飛んだように、正気の目をして、話に食いついてきた。
「アソコに2本のペニスか…。男が一人なのに、ペニスが2本…。理屈では変だけど、気持ちって、そういうもんだよね。雰囲気は理解できる。でも、あくまで正常な行為の延長線上で起きることだよね…」
有紀は、自分のバギナに2本のペニスが入ってきている状況でも想像しているのか、腰のあたりに手のひらを当てていた。
「そう、だから物理的にアナルセックスってのは可能な話よ。そして、異常なセックスをしていると云う興奮も、相乗的効果を発揮するかもね」
「でもさ、その挿入しているものが、逆だったらどうよ?」
「えっ、逆?」
「そう、指とペニスの位置がチェンジしたとき」有紀が真顔で聞いてきた。今度は私が腰に両手をあてがい、想像しはじめた。
「良くないかな~、快感の受け手が後ろになっちゃうよね。いや、そうでもないかな?う~ん、良く判らない。そういう風になった事ないし…」
その時、お店のおじさんが大きな音を立てながら戻ってきた。
つづき
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