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ぬるりと吸いこんだ あぶない女75


第75章

「貴方は、私の資産の運用さえしてくれているのなら、顔出している時に、貴方の仕事をして貰っても構わないわ。私を抱くのも自由だし、書き物をするのも自由。それなら問題ないでしょう?」

「それは悪くないけど、それで報酬が発生するのもね……」

「良いのよ。チャンと依頼した事やってくれていれば。私の父にも、貴方のような人がついていたの。父が社長で、その人が常務だったわ」

「なるほど、お父さんも、その常務に資金の運用任せていたのか……」

「大きな運用の変更とか、相場が荒れている時とか、その都度、報告や相談はしていたようだけどね」

「そうか、それで君が良いのなら引き受けても構わないよ。極力社長のご要望に応えるよ」

「それで決まりね。貴方の報酬は月百万でどうかしら?」

「百万か……。十五億だと、1%の利回りだと、年間1千5百万にしかならないからね、年収1千2百万は暴利だよ。高すぎるね」

「いま、利回りって1%程度にしか回らないの?」

「日本国債基準で考えての話だけどさ。安全を考慮するとそうなる。米国債なら2%だけど、為替差損とかのリスクがあるから、精々1.5%だろうな」

「だったら、どのくらいが妥当なの?

「月額50万。それと業績給が良いんじゃないのかな?」

「それで良いの?」

「ああ、それで良いよ。細かいことは契約書を作った時に説明するよ」

「それって、貴方にとって、メリットあるの?」

「かなりあるよ。致命的な程ではないけどね」

「貴方が、私の召使になる程ではないわけね?」

「そうだね、弟分になったくらいかな」

「そう、それで良いなら、そういう契約にしよう」

俺としては、敦美の資産十五億円運用には自信があった。勿論、大儲けはする積りはないが、年間2%程度の利回りなら可能だと思っていた。敦美の保有する不動産の収入も企業化することで、節税が大幅に出来るので、利益率に貢献するのは見えていた。

そのような話をしようとしたのだが、敦美は、俺のペニスが勃起しないかどうか、確認作業に没頭していた。

敦美の努力が実を結び、ペニスが勃起した。

勃起を確認した敦美は、有無を言わさず、俺の身体に跨ると、勃起をヴァギナに誘導し、ぬるりと吸いこんだ。

つづく

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召使になるのも悪くない あぶない女74


第74章

「君は、明日警察に行かなければならないし、僕は、家に帰って仕事を片づけなければならない。部屋を借りる件の電話もしなければならないんだよ」

「わかっているわ。でも、貴方の話がしたいの」

「俺の話っていってもね、特別、なんてことないからさ、話が長続きしないし、広がらないよ」

「いいのよ、私が拡げるから。で、貴方の収入って、幾らくらいなの?」

敦美が何を考えているのかハッキリしなかったが、俺を召使にしようと企んでいるような予感はあった。望んで、召使になる気はなかったが、相手が望むのであれば、条件次第では、召使になるのも悪くないと感じていた。

「そうだね。月にして、平均だけど70万くらいかな」

「お家の方に幾ら渡しているのかしら?」

「40くらいだね」

「30が、貴方のおこづかい?」

「小遣いは20くらいだよね。後は、いざと云う時の貯金かな?」

「あのさ、私の財産って、金融資産が十五憶くらいあるわけね、だから、その運営会社を作りたいと思っているの。その手伝いをして貰えないかしら?」

「俺がか?」

「ええ、貴方が」

「そう云う話なら、信託系の銀行とか、会計士や弁護士と相談するのが筋じゃないのかな?」

「最終的に、そういう人たちに頼むとしてもよ、その前段で、こちら側の意志が必要なわけでしょう。その仕事をして欲しいの。時には、出資や事業展開の話があっても構わないし……」

「なんだか、今のままの状況でも、無理すれば出来そうな話じゃないのかな。君が必要とするとき、相談になれば良いわけだろう」

「違うの。相談するためには、相談の内容を考えなければならないわけよね。それが、面倒というか、それが出来ないの。だから、貴方に、相談内容も、その答えも任せたい、そういうことなんだけど」

「そう、構わないけど、意思決定は君がしないと、どうにもならないんだけど」

「意思決定って?」

「沢山儲けたいか、儲けは少しで安定的にとか、そういう面を決めて貰わないと」

「ああ、そういうことね。半分安全に、半分冒険的に、そんな感じ、そういうことで良いんでしょう?」

「まあね。それだったら、今のままでも引き受けられるよ」

「それじゃ意味ないわよ。私の為に働いてくれている感じがしないもの」

「どういうこと?その運営の為に、事務所でも借りるつもり?」

「そこまでは考えていないけど、貴方が仕事の為に、私のところに顔を出してくれる。そういう感じで良いんだけど……」

「君の中井のマンションに顔を出す、そういうことかな?」

「そうなるわね、毎日じゃなくて構わないけどね」

「そう、でもなあ……、その程度でお金貰うのもね……」

俺は、敦美の依頼を無料で引き受けるつもりはなかった。ただ、依頼の内容は簡単なことで、報酬を貰うのも気が引けた。しかし、週に数回顔を出す義務を、無料で引き受けるのも苦痛だった。

つづく

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貴方の方が、女みたいね あぶない女73


第73章

俺は、敦美の話を聞いて、なぜか、俺は厄介な世界に足を踏み入れているような予感がした。

そうして、敦美と云う女が、考えている以上に状況を把握出来ている女なのに驚いていた。

旦那に覚せい剤を盛られているとも知らない馬鹿な女という印象は、訂正しなければならない事実に戸惑っていた。

「私ね、片山の本性は、結婚してすぐに判っていたわ。ただ、父を悲しませたくないと云うか、父も巻き込んで離婚騒ぎになるのを避けていたのよね。だから、覚せい剤の事件があってもなくても、片山とは別れるつもりだったの……」

「そのようだね。そう云う意味では、俺は余計なことに気づいただけと云うことになるね」

「んんん、そうでもないわよ。あの事実のお蔭で、片山と別れる時に、財産の一部を分けてやる必要がなくなったから、充分役に立ったわよ。一億くらいの貢献度かもしれないわよ。フフフ……」

「なんて人だ」

俺は一瞬言葉に詰まり、そう言うと、酒が飲みたい気分になっていた。

「ねえ、お酒飲もうか?」

「酒?まあ構わないけど、また明日、警察に行くんでしょう」

「二日酔いで行っちゃいけないわけ?」

「まあ、そこまで注文はつけないだろうけど、印象は悪くなるかも……」

「構わないわよ、私、犯人じゃないんだから」

「たしかに、そこまで気にしなくて良いか……」

「案外、貴方の方が、女みたいね、フフフ……」

俺は、たしかに敦美が指摘するように、女性的感性の強い男のような気がしていたので、敢えて、怒ることもなかった。ただ、愉快ではなかった。

「怒らないの?」

「女みたいって言い方にかな?」

「そう、男の人って、そういうこと言われると、すごく怒る人多いもの」

「どうかな、愉快ではないけど、自分でも、随分気のまわる男だと自認して、時折うんざりしているから……」

「そういうのって、自分で気づくものなの?」

「人によりけりだろうけど、俺は気づくね」

「どうしてかしら、性格的なもの?」

「さあ、自分への興味が強い所為だろうね。自分に惚れている所為とも言えるけど……」

「ナルシスト、そういうこと?」

「一般的に言うナルシスト、外見が中心な意味では違うね。自分が生きていくあいだに出来る仕事の量とか質への興味。難しいけど、そういうことかな?」

「へぇ、難しいこと考えているのね。疲れない?」

「疲れるよ。ヘトヘトになることもあるね」

「どういう形が、貴方の理想なわけ?」

「さあ、理想っていっても、理想が現実になることはないから、理想の百分の一でも実現で来たら、まあ、生まれてきた価値があるかな?そんな程度の悩みだよ。やめよう、俺の話は。君の話をしなければ……」

「良いのよ、今は、貴方の話がしたい気分なの……」

敦美も俺も、ルームサービスで注文したボトルを半分以上空けていた。

つづく

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このまま敦美と朝を迎える あぶない女72


第72章

時間は既に家に帰る時間を過ぎていた。この際、このまま敦美と朝を迎えるのが妥当だった。

依頼されているコラムの締め切りを1日伸ばして貰う必要があったが、勝手が利きそうな編集者なのが救いだった。

「それにしても、誰が彼を殺したんだろうね。敦美さんに、心当たりはないの?」

「そうね、私に飲ませた覚醒剤じゃないけれど、ああ云うものにも手を出していた可能性はあるのかも。アメリカと東南アジアが取引先の小さな商社だからね、何を輸入していたのか怪しいものよね。そうだとすると、色んな取引でトラブルを抱えている可能性は、沢山ありそうよ」

「旦那が、怪しい仕事に手を出していることは、結婚前から知っていたわけ?」

「私の父も、同じように怪しい取引はしていた人だもの、その父が見込んだ男だから、同じように怪しいに違いないと、結婚当初から思っていたわ」

「そうなのか、ゆくゆくは、事業を継がせようとでも思ったのかな?」

「いえ、それはないの。父は、小さな怪しげな会社なんかに、出資のような形で絡んでいるような人だったから、父の事業は、顔とお金が財産だったから、継ぐと云うことは出来なかったと思うわ。でも、門前の小僧のように、父のルートとかにも喰い込みながら、片山は、今の会社を大きくしていたみたい。だから、数年でナンバー2にのし上がったんだと思うの……」

「ふーん、単なる財産目当ての男とは違う側面があったわけってことか……」

「そう、私もはじめは、チンピラっぽい片山の態度から、そういう男かなって思っていたけど、そうでもないような気にもなっていたの、ただ、……」

「ただ、どうした?」

「そう、ただね。貴方に薬のこと指摘されてから、片山は2頭の獲物を追いかけるハンターなんだと思うようになったわけ」

「君の財産と、今の会社を自分のものにすると云う、その2つを?」

「そう、私の財産は、取った分だけの価値だけど、今の会社を大きくして、社長におさまれば、継続的に稼ぎ続けることが出来るわけでしょう。何だか、安定した土台と、現に稼働する手足、その2つを狙っていたんだろうなって感じだった……」

「なるほど、なかなか図々しい奴だったんだ……」

「頭、悪いのかと思って馬鹿にしていたけど、悪辣なくらい頭が良くて、それでいて狡かったのが、片山って男なんだと思う。だから、取引上のトラブルなんて、日常茶飯事だったんじゃないのかな?」

「具体的に、そういう事実があるわけか?」

「いえ、それは知らないわ。片山の偉いところは、家庭に、仕事を引き摺って帰ることはなかった点ね」

「ほう、それは凄いね。見上げた奴だ」

「違うのよ、見上げる価値なんかないのよ。トラブルがある間は、家に寄りつかなかった、ただそれだけよ」

「家に帰らずに、どこに帰っていたの?ホテルを転々としていたと云うのも納得しにくいけどね」

「女よ、3人くらいいる女の家にいたんだと思うわ」

「旦那に三人の愛人がいたってことか……」

「それで、その三人のことは、君の知っているわけ?」

「二人は身元調べも済んでいるわ、もう一人いるんだけど、その一人は、まだ判らないって感じね」

「そうなのか……」

つづく

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ともだち以上、こいびと未満 あぶない女71


第71章

「電話、終わったの?」敦美が、のぼせた顔でバスルームから出てきた。

「あぁ、すまなかったね、気遣わせて」

「いいのよ、髪、洗いたかったから」

「明日も警察に呼ばれているの?」

「そう、午後だけど、二時に来てほしいって」

「そうか……。まぁ、アリバイがないことは気にする必要ないと思うよ。殆どの人間は、一人でいることが多いものだから、そうそうアリバイなんてないのが、普通だからさ」

「そうよね。私なんか、普段だったら、いつも一人で家にいたから、アリバイ証明なんて、全然出来ないもの。昨日は、貴方が一時くらいから六時くらいまで一緒だったから、その時間のアリバイはあるけど、普段だったら、午前九時から、午後の十二時くらいまで、一人だもの……」

「全部、本当のことを言えば良いんだよ。いや、薬のことは言わない方が良いかな。少なくとも、覚せい剤らしきものを飲まされた、そう云う話はネグっても良いと思うけどね……」

「私も、何となく、言わなくても良い話だと思ったから、言わなかったわ。ただ、夫の態度が、財産目当てに感じられたから、後先構わず逃げ出した。ただ偶然にも、逃げ出した日か、その翌日に、夫が誰かに殺された、そういうこと。そういう感じで話しておいたけど、それで良いよね」

「良いんじゃないかな。どういう理由で、財産目当てだと感じたか聞かれたかな?」

「聞かれなかった。でも、大雑把だけど、父の遺した遺産は、不動産を除いて、十億近くあると云う話はしておいたけど……」

「そう言えば、資産のある女房と、しがないサラリーマンと云う夫婦の間で、そういう雰囲気があったかもしれないと云うことは、大体想像するよ。それで良いんじゃないのかな」

「昨日のアリバイの中で、貴方の話をしてしまったけど、拙かったかしら?」

「構わないよ。ただ、愛人が出来たので、夫が鬱陶しくなった、そういう考えをする奴もいるかもしれないな……」

「そうか。でも、貴方と私って、どんな関係なのか、まだ何も決めてないよね。」

「そうだね、愛人同士ってだけかな。いや、まだ数回の関係だし、愛人にも至っていないか。そうだね、何なんだろう、君と僕の関係は?」

「良く言うけど、ともだち以上、こいびと未満。そういうことじゃないの?」

「あぁ、そんな言葉が一時、流行ったけど、まさに、それだね。それでいったら」

「そうね、そうするわ」

「ところで、中井の方のマンション、どうする?」

「もう時間ないから、決めて貰えないかしら。特別、希望なんてないんだから。それにしても、あの部屋って、いつまで借りてなきゃならないのかしら?」

「今までの部屋、つまり殺人のあった部屋ね」

「そう、今は、警察の規制ロープで囲まれているらしいので、入ることも出来ないのよ」

「そうか、そう云う場合、どうなるのかな?」

「まさか、規制している間の家賃、警察が払ってくれる、そんなことないよね」

「ないだろうな」

たしかに、大家に引き渡すにしても、ひと悶着ありそうな話だ。損害賠償などと云う話が出ないとも限らなかった。

つづく

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毒を食らわば皿まで あぶない女70


第70章

「僕だけど、電話、大丈夫?」

“大丈夫よ”

「それで、片山って殺された人と、寿美さんの家族の誰かが、繋がりがあるってことのようだったよね」

“そうなの。彼は、私たち兄妹とは、新宿時代からのつき合いなのよ。私が、あの男とつき合っていた話はしたわよね。それで、私を捨てて、金持ちの娘と結婚したって”

「えっ!そこまで聞いたかな。じゃあ、殺された片山という男の奥さんも知っている、そういうこと?」

“知ってるわよ、だって、同級生だもの”

「そうなのか、敦美さんと寿美さんは、知り合いだったのか……」

“下の兄と、片山さんが同じく同級生。そう云う関係なのよ”

「高校で?」

“小、中校の時と高校の時ね、全部じゃないけどね……”

「そうなのか、じゃあ、昔は寿美さん家族も新宿にいたわけか?」

“そういうこと。こっちに移って十年くらいかしら……”

「それで、片山さんの死が、あなた方家族に関わるって、どう云う意味なの?」

“大いにあるわ。うちの上の兄の仕事を、片山は手伝っていたもの”

「片山さんって、商社マンじゃなかったっけ?」

“商社マンでもあるけど、副業の方が稼ぎは多かったはずよ”

「副業ね……。良い響きの仕事ではなさそうだね」

“えぇ、まったく良い副業じゃないわ。私も兄たちにはやめて貰いたかったけどね、やめたら、焼肉屋の稼ぎを食い潰すから、微妙な感じよ”

「なるほどね。つまり、片山さんの死は、寿美さんの兄さんたちの稼ぎとリンクしているわけだ」

“そういうことなの。リンクしていると云うことは、捜査の手が伸びてくるのは確実でしょうね。いまさら、稼ぎから手を引いても、逮捕されることには変わりはないから、彼らはきっと捕まるまで続けると思うわ……”

「いまさらやめても、それまでの罪が消えるもんじゃないからね。毒を食らわば皿までの心境になるだろうね」

取り扱っている”ブツ”が覚醒剤であることは、容易に想像できた。主犯は、寿美の兄たちで、片山は、その手先という感じだったが、寿美の説明を鵜呑みにもできないと考えた。

“私が気にしているのは、敦美が、片山を殺したのかも?そういう疑惑なのよ。それで、龍彦さんが、敦美と関わっているのなら、気をつけなさいよ、そんな感じなんだけど、大丈夫そうなの?”

「大丈夫って?俺が、彼女に殺されるとか、そういうことかな?」

“そう。敦美って、見た目以上に凶暴な女なのよ。暴走グループのレディースの顔役やってたくらいだから……”

「まさか、わけもなく殺さないだろうし、それほど近しい関係ってわけでもないからね。その心配はない筈だけど、一応注意はしておくよ」

俺は、空々しく嘘をついたが、この時点で、寿美に本当のことを言う気にもなれなかった。

つづく

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敦美の中で果てたあと あぶない女69


第69章

敦美の中で果てたあと、俺は前後不覚に眠り込んでいた。敦美の身体から、勃起を抜いたのかどうかも判らずに、深い眠りに落ちていた。

携帯の音と、俺を揺さぶる敦美の腕の中で、俺は目覚めた。

携帯のデジタル時計が、午前1時を示していた。そして、電話の主が、寿美だと確認した。

出るべきかどうか、一瞬迷ったが、出ない方が不自然だと思い、素知らぬ顔で、眠そうな声で、身構えた。

“寝てたかしら?”

「あぁ、ウトウトしてたよ」

“さっきので、お疲れになったの?”

「まさか、あのくらいで、くたばるわけないよ。まぁそうは言っても、歳は歳だからね、もう無理は利かないよ。それで、何か急用でも?」

“そうね、急用と言えば急用ね。さっきの殺された男の話だけど、どうも、我が家に関係ありそうなのよ”

「殺されたって、あの片山とか言う男の話のこと?」

“そう、片山亮介の話よ”

敦美の身体が僅かに反応したが、大きな動きではなかった。

「でも、俺に関係ある話じゃないよね」

“貴方には関係ないわよ。でも、私には関係あるの。だから、聞いてほしいの”

「わかった。チョッと待って貰えるか。珈琲が飲みたいので、俺から掛けなおすよ」

“あまり待たせないでよ”

「あぁ、十分以内には電話するから。じゃあ、また後で」

俺は、携帯を閉じて、敦美の様子をたしかめた。

先ほどルームサービスで頼んでおいたコーヒーポットから、残りのコーヒーを注いだ。味は当然最悪だったが、気付け薬としては充分だった。

「ねえ、誰なの?」敦美が寝ぼけながら尋ねてきた。

「うん、知りあいなんだけど、旦那さんが殺された事情を知っている可能性がある情報なんだよ。或る新聞社の女社会部記者なんだけどさ、昔の俺の恋人でもある人なんだよ」

「もうそんな風に調べ出してくれてたの?」

「いや、偶然の一致に過ぎないけど、彼女、新宿界隈の麻薬情報を追いかけていたらしいのでね」

「そうなんだ。じゃあ、黙って聞いているわ。後で、話の内容なんか聞かせてね。私、お風呂に入ってくるけど構わないかしら?」

「あぁ、あとで、チャンとまとめて話すよ」

敦美が気を利かせたのか、本当に風呂に入りたかったのか、考える余裕はなかった。

いずれにしても、敦美が横で聞いていないことは救いだった。気が利くと云うよりも、敦美は勘が良いと言うべきなのだろう。

俺は、敦美がバスルームの扉を閉めるのを確認して、寿美の携帯を鳴らした。

つづく

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お腹の中に入ってくるみたい あぶない女68


第68章

勃起を、ヴァギナに挿入したまま動かないでいるという行為は、意外に難しい。どうしても、わずかに勃起力が低下してゆくのが避けられなかった。

勃起を埋め込んだ時点では、ペニスの硬度は充分だったが、敦美の要望に応じている間に、わずかに勃起は緩んでいた。

俺は、敦美の要求に応える態勢の中で、動きを加えた。敦美の腿の肉と、俺の腿の肉がひしめき合うように変形して、その結合を深めた。

「貴方がお腹の中に入ってくるみたいだよ」

「痛い?」

「痛くはないけど、少し苦しいかも……」

「やめようか?」

「ううん、構わないから、深くしても良いよ……」

敦美の了解を得た俺の亀頭は、敦美の深部で僅かな空間を求めて動いた。僅かでも、勃起した亀頭は感度を鋭敏にした。

わずかな緩みは消え、勃起を挿し込んでいるリアルな感覚が甦ってきた。膣のつき当りに存在する子宮頚部と膣の境界線を行き来している映像が、俺の勃起を元気づけていた。

「繋がってるね……」敦美は快楽に耽っているはずなのに、父親に抱きしめられているような安堵の声で呟いていた。

「色んなこと聞かれて、辛かったんだね」

「最初の内は、犯人に違いない、そんな感じで、ひどく冷たく聞かれてたの。でも、途中から、感じが変ったわ。あれ、何だったのかな……」

「状況が判って、君に殺す動機がないことが判ったんじゃないのかな」

「財産のこととか、かしら?」

「多分、旦那よりも、君の方が金持ちだって理解したんだろう。そういう話はしたんだろう?」

「そうね、ご主人が生命保険に入っていたのか聞かれたわ」

「何て答えたの?」

「入っていない筈ですって答えたわ。親の残された遺産があるから、主人の生命保険なんて、考えたことありませんって」

「まさか、君、旦那が覚醒剤をどうとか、言わなかったよね?」

「言おうかなって思ったけど、疑われてからでも遅くないと思ってさ」

「そう、それは正解だったね。話がこじれるだけだからね」

「よかった、それで良かったのね?」

「あぁ、それで良かったんだよ。君はお利口さんだよ」

「だったら、もっと抱いて!」

勃起が知らず知らず緩んでいた。

俺は再び、敦美の膣のつき当りと子宮の入り口の段差を利用して、亀頭に刺激を与えた。

「ああ、当たってる……」

「気持ちいいのか?」

「うん、気持ちが良いのか、痛いのか、苦しいのか分らない。でも、寂しさが遠のくの。そういう感じ。説明しにくいんだよね……」

俺は、怪しんでいた自分の勃起を忘れ、敦美の趣くままに動き、子宮頚に、何度も亀頭を潜り込ませて、敦美に命じられるままに果てていた。

つづく

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プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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