第7章―3
「圭、今まで女のバギナ見たことあるの?」
「ない。見たのは写真だけだよ」
「私の見たいかな?」自分で話しながら、顔が火照るのを感じたが、もう引き返せないと思った。
「なんて返事したら良いのかな、凄いパンチの効いた質問だよ。あまりにも決まりきった答えを、答える。意外に辛いもンだね」
「そうかあ、それもそうだね。じゃあ、私が見てもらいたいってのは、どうよ?」こうなれば、引くわけにはいかない。私のあそこを、とことん圭に見せて、その機能を克明に教えよう。そうすることで、圭の女へのヘタレの一部は解消するかもしれない。カウンセリングの一環と受け止めれば、理にかなっている。文句あるか、私は開き直っていた。
「じゃあさ、シャワー浴びて綺麗な私を見せたげるよ。でもさ、アンタが出したものが、途中で出てきても、それはアンタの所為だからね」私は言い捨てて、バスルームに向かった。
“気持ちが良い”男を思い通りに扱うことが、こんなに爽快なものだと、初めて気づいた。
私は、常々思っていたが、精液と云うものは、意外に洗い流すのが難しい。手に受け取った精液でも、かなり執拗に肌に纏わりついている。まして、複雑な膣内に放出された精液の排出と洗浄は簡単ではない。
ビデと云うバギナ用のウォシュレットのようなものもあるけど、あれも現実は気休めに近かった。膣口も膣もポカンと口を開けているのなら別だけど、そうでもない限り、膣の奥に放出された精液が、洗い流せるわけはないと思う。
そうでなければ、妊娠の為に放出した精液の役目は半減するに違いない。執拗な粘着力は、妊娠のために、きっと欠かせない精液の特長なのだと思った。
そんなことを考えながら、最終的には無駄だろうけど、中指を膣内に差し込み、掻きだしたつもりだけど、結果がどうなるか自信はなかった。多分、外観に関しては合格、いざとなったら、“アンタのものでしょう!”と怒りだせばいい。私は、奇妙な納得と開き直りを抱えて、バスルームを出た。
つづく
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