こんばんは!久々のお便りです。
昨日で「結衣との関係」一部が完了しましたので、
「終着駅」の続きをアップさせていただきます。
今後とも、ご愛読いただけますよう、精一杯頑張りますので、
よろしくお願いします。 by かりん
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終着駅 第31章 「なるほどね、そういう事って小説とかテレビの世界の話だと思っていたけど、現実にあるのね」私と有紀は、それほどシビアな問題を話し合う雰囲気もなく、お互いにフィレミニオンなどを摘まむように食べながら、ワイングラスを傾けていた。
「そうなのよ。そこで、色んなシチュエーションを考えてみたけど、なんか途中からぐちゃぐちゃになっちゃって、頭の整理がつかないのよ。それでて、子供はふたり欲しいとか、意味不明なこと言い出すしさ」
「その人ってさ、バイセクシャルってことなのね」
「それも、たしかな話じゃなくて。ただ、頑張ってみるって言うのよ」
「つまり、ホモだけど、貴女との生殖の為に行為してみるって決意だって意味よね」
「たぶん、そういうことだと思うの」
「なんだか悲壮な決意でセックスするみたいだよね。考えただけで、悪戦苦闘な姿が浮かんじゃう」
「でしょう?私も相当あっちは年季が入っているから、めったなことで、ビビらないけど、どうにも想像がつかなくて」
「そうよね。人工授精の方が手っ取り早いと思うけど、そういう話くらいはしたんでしょう?」
「勿論、そういう話にならば、はじめに思いつくから・・・・・・」有紀が言いよどんだ。
「なんか、そのことで揉めたわけ?」
「そうじゃないんだけど、人工授精は、本当に自分の子か信じ難い気分になるから、やはり、行為に及んで出来るのが良いって、非科学的なことを言うのよ。まあ、気分的には理解はできるんだけどね」
「たしかに、科学的てか、医学的には人工授精の方が、余程自分の子である可能性高いよね」
「そう、あの人と行為した後でさ、他の男ともやっちゃえば、どっちの子なんてわかんないしね」
「まあ、血液型が同じなら、当面どっちか分かんないよね。今は、DNAなんてのがあるから、女はケロリと、他の男の子産む芸当は出来なくなってきているようだけどね」
「へえ、姉さん物知りだね。そういうケースって、意外に多いものなの?」
「これがさ、私の大学時代の専門分野だったからね。昔から、そういう疑惑は付き纏っていたみたいよ。でも、昔は、子供には一定の財産的価値があったから、誰の子であろうと、孕めばなんぼの世界があったわけよ」
「ひえ~、目から鱗だわ。でもって、今でも多いのかしら?」
話は奇妙な方向に流れ、何のために、有紀と会ったのかさえ忘れるような感じになってきた。
つづく
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