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終着駅11-2 バギナ全体のパーツ。大陰唇、小陰唇、膣口、尿道口、陰核…

第11章―2

「恥骨の下に拡がるのがバギナ全体よね。バギナ全体を眺めると判るけど、大きく大陰唇、小陰唇、膣口、尿道口、陰核に別れてパーツがあるのよ。取りあえず、その一つひとつを確認しておいてね」私は腹を決め、Ⅿ字に開脚した付け根の部分に両手を伸ばし、僅かに小陰唇を拡げた。

見られている、それも自ら押し開いているのだから、異様な興奮が大脳を揺さぶった。

女は子宮で考えるなんてのは、まるっきり間違いだと思う。私はいままさに、自分の想像の世界で興奮しているわけで、子宮でなんか考えていなかったが、快感が確実に押し寄せていた。

たしかに、直接的刺激に反応する肉体はあるけれど、その刺激への反応は、汎用的でプライベートな領域の性感にまでは至らない。オーガズムを本当に得るためには、やはり大脳が思い、それに反応するホルモンが脳から命令を発して、気持ちいいレベルから、上の高みを目指すものだと思っていた。

「この小陰唇の周りの内腿と違う色をして、陰毛が生えているところが、大陰唇」私は指でなぞってみせた。

「ちょっと触ってみなよ」私は益々大胆になり、露出癖のある中年女の気分になってきた。恐るおそる、圭の指が大陰唇の陰毛をなぞった。

「この部分は、あまりこれと云った役目はハッキリしないけど、結合時のクッションの役割をしているらしいのね。その割に、私のはクッションとは思えないくらい薄目だけど、厚い人はもっとぷっくりしているらしいよ」

 同じところに長居されると、中から愛液が迸ってしまうような不安があった。その時は、その時だと思う反面、やはり、カウンセラーが感じ過ぎているのも恥ずかしい感じもあった。
つづく

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終着駅11-1…全身もきれいだけど、ここは更に綺麗だ…

第11章―1


 「恥骨って、左右に分かれているって知ってる?」

 「えっ、ここって割れてるの?」

 「そう、左右別々よ。割れてるわけじゃなく、軟骨で繋がってるみたい」

 「そうなんだ、一体の骨かと思ってたよ」

 「繋がってるから、一体と言えば一体だけど、軟骨だからやはり、別れているとも言うのかな」

 「軟骨だから、感じる人は感じるってことだね」

 「そうね。私の場合、初めのころは、相手の恥骨が当たると、痛いくらいだったわ。でも、言い方変だけど、鍛えられているうちに、痛くなくなり、お互いの恥骨が当たる快感があったり、余韻を愉しむことも、可能になったかな」私は、自分の性体験を語るつもりはなかったけど、ある程度語らないと、充分に知識を伝えきれないとも思った。

 「冷静に考えると、この恥骨の下ってか、裏には膣があるってことでしょう」

「多分膣の最後尾。結局は子宮頚部あたりがあるンじゃないのかな」

「そういうことか、深いね。女体の神秘だ」

「そうね、圭も経験を積めば、女体の奥深さとか、自分自身の性的快感の奥深さとか、色んなことがきっと判ると思うわ。私だって、まだまだ未熟なのだと思っているしね」

「アダルトビデオ観ていると、結合部が見えるための行為ばかりだしね。現実、あんなに結合部ばかり見えてたら、チャンと入ってないってことだよね」

「そう云うことになるかも。この辺で、恥骨の話はオシマイにして、次に移るから、アンタは下に移動して」とんでもないことを口にしている、と思ったが、観察させる手段だから、致し方ないとも思った。しかし、Ⅿ字に開脚した股の間に圭の顔が入ってくるのかと思うと、下腹部が熱くなった。

「見えるかな」私は一呼吸して圭に尋ねた。

「綺麗だ。姉さんは全身もきれいだけど、ここは更に綺麗だ。ネットとかで、結構凄いの見てたから、嘘のようだ」圭はまたしても、賛美の言葉を口にしたが、自分の評価は別にして、鑑賞に堪えうる姿かたちのバギナだと云うことは、経験上知っていた。だからこそ、Ⅿ字開脚を実行する勇気があったのは確かだ。

「綺麗の評価はありがたく頂いておくけど、美術鑑賞じゃないんだからね」私は気分よく、圭をたしなめた。

「わかってるさ。でも綺麗だと思うのも事実だし、仕方ないよ、本当の気持ちだから」圭が不満そうに答えた。

「わかった、ありがとう。でも、見るべきものも、チャンと見て、機能とかも憶えてよ」

「機能?」

「そうなの、それなりにパーツ毎に機能があるし、多分、個性もあるのよ」

「なんだか、形状も複雑だし、個別機能もあるし、個人差まであるなんて言われたら、メモ取りたくなるな」圭は真剣に、そうに思ったようだ。

「国立大学に一発合格した記憶力を発揮しなさいよ。まあ、少しくらい忘れても、何度か聞いたり、試したり、エクササイズを重ねるうちに、自然と憶えるものよ」

「まるで、門前の小僧みたいだね」圭が笑って、その息がバギナをくすぐった。

「駄目よ、そこに息なんか当てないで」私の入り口が締まる動きをした。おそらく、圭は盗み見ただろう。でも、それを今さら隠し立てしても始まらない、私のバギナは、いま生きた標本に過ぎないのだと自分に言い聞かせた。
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終着駅10-3 弟に、姉のバギナをみなさい、と命じている後ろめたさは

第10章-3

 「圭、今度は肝心の下の観察に移りましょう」私はさらりと言い放った。

弟に、姉のバギナをみなさい、と命じている後ろめたさは微塵もなかった。

あったのは、カウンセリングの佳境に達している、という意識が少し。そして、もう一度圭の怒張でオーガズムを味わいたいという、メインディッシュに覆われていた。

 「恥骨に手を置いてみて」私は、調光を絞るのを忘れたことに気づいた。しかし、今さら、観察を強いておきながら、暗くすると云う理にかなわない行動を放棄した。

 こうなったら、医学的見地で、あけすけに、くまなく説明の限りを尽くしてやろうと思った。そして、圭の精を根こそぎ吸い尽くしてやろうと思った。

 「恥骨を手のひらで包むようにして、静かに揉んで」

 「そう、良い感じ。愛しいとか、気持ちよくなって欲しいとか、心を籠めるのよ。念力を送るようなつもりで、恥骨に気持ちを集中させるの」

 「いい、良いよ。圭の温もりが伝わってくる。陰毛を、優しく揉みあげるように愛撫してみて」私は、経験のない愛撫、今現在の欲望を露わに伝えた。圭は無言で、私の命じるままに動いて、行為した。

 圭の指先や手のひらは繊細に動く機能を持っていた。そして、その肌質は繊細な動きにふさわしいキメの細かさで、私の性感をいやが上にも盛り上げてくれた。
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終着駅10-2 …さあ、同じ吸うなら、私の乳首を吸いなさい…

第10章―2

 「私にも一本もらえるかな」私はさりげなくカミングアウトした。

 「いいよ」圭が怪訝な顔つきのまま、マルボロの箱から一本引き出し、私の指の近くに差し出した。私がタバコを咥えると、すかさずホストのように、マッチで火をつけた。

 「涼ねえさん、タバコ吸うンだ」圭は、美味しそうに唇から流れるように出てくる紫煙を見つめながらつぶやいた。

 「時々ね。今日は、圭の知らない私をたくさん見せているね。人間って、判らない部分、知らない一面ってたくさんあるのよ。時には、自分でも知らなかった自分がいたりもするしね…」

 「本当だ。俺も、今日初めて大人の男になれたような気分だからね。この一つの行為で、見ている世界が変わるような、妙な気分だよ…。そして、大好きな姉さんが、いっそう好きになって、身近になって、どうしたら良いのか、混乱している…」

 「ずっと混乱して、生きていなよ。わかったなんて、心底思わないことよ。常に、自分を信じているけど、どこかで、必ず疑いなさい」私は、タバコを揉み消した。

 「なんだか、哲学みたいだね」圭がまたタバコに手を伸ばした。

 「タバコはオシマイ。さあ、同じ吸うなら、私の乳首を吸いなさい」私は半ば冗談で、女王様気取りで、圭に命じた。

 今度こそ、カウンセリングに徹しなければいけないと思いながら、多分、途中で挫折してしまう自分を想像した。

 でも、この不確かな関係では、完璧はない。紆余曲折の結果、圭が女の身体に慣れれば、目的は達成できる。美絵さんと云う女の身体を、彼女も歓ぶように扱えれば、カウンセリングの目的は達成する。

その間に、多少の余禄があっても良いじゃないの。私は身勝手だが、ウィンウィンな行為に没頭してやれ、と開き直った。

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終着駅10-1

第10章-1

 『…俺は今夜、夕飯食べて帰るよ。涼ねえさん、わかんないな、俺が起きたときにはいなかったから…”』次に目覚めたのは、圭が電話で話をしている時だった。

 「母さんから。今夜、ご飯は食べるのかどうかってさ」圭が悪戯っ子のような笑顔を返してきた。

 「変だよね。うちの母さんって、アンタの食事を作る時は真剣なのよ。アンタがいないときは、私と有紀は粗末な惣菜で騙されてしまうの。だから、いつも圭が家で食事しない日は、有紀と目を合わせて、自分たちで一品増やすンだから」

 「そういう迷惑をかけていたとは知らなかったよ」

 「まあ、アンタの所為ってわけじゃないからね。それに、私たちも悪いのよ。アンタは、母さんの作ったもの、何でも美味い美味いって食べるからね。私たちは、黙々と食べるだけで、張合いがなくなって当然なのよ」

 「俺さ、イマイチな時でも、ウマいって言っちゃうしね」

 「嘘つきなんだ」
 「違うよ、折角作ってくれたものにケチつけるって、勇気いるからね。それで、母さんが不機嫌になる方が余程結果的に面倒だよ」

 「ずるいんだ」

 「ずるい、賢いとも言うね。まあ、楽な方を選んでいるうちに、そうなっただけだけどさ」

 「圭は、私と有紀を見ながら育ったから、学習機能が正常に働いたのよ」

 「そう、有紀ねえさんは、全然機能してなかったけどね」圭が笑った。

 「そうね、逆に作用したわよね。でも、あれは彼女が意識的に、もっと親が頭にくる行為をしていたのだと思う」

 「あれって、意識的だったの?」

 「たぶん、初めのうちは。そのうち、今さら引き返せない有紀と云うイメージが出来ちゃったから、頭で行動していた自分が…」

 「自分で自分をマインドコントロールしてしまった。それって、最近のアドラーの心理学応用の啓蒙教育でも、流行だよ。ただし、あっちは、世間の中で上手に生きる方法論だけど…」

 「有紀は逆よね。生き難くする為に、それを利用した。でも、その困難さに、それなりに耐えて、進んでいるのも事実だから…」

 「たしかに…」圭は有紀の破天荒な親泣かせの生きざまを思い出しているのか、遠くに視線を向けて、タバコの煙を美味そうに吐き出した。
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プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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