第11章―2
「恥骨の下に拡がるのがバギナ全体よね。バギナ全体を眺めると判るけど、大きく大陰唇、小陰唇、膣口、尿道口、陰核に別れてパーツがあるのよ。取りあえず、その一つひとつを確認しておいてね」私は腹を決め、Ⅿ字に開脚した付け根の部分に両手を伸ばし、僅かに小陰唇を拡げた。
見られている、それも自ら押し開いているのだから、異様な興奮が大脳を揺さぶった。
女は子宮で考えるなんてのは、まるっきり間違いだと思う。私はいままさに、自分の想像の世界で興奮しているわけで、子宮でなんか考えていなかったが、快感が確実に押し寄せていた。
たしかに、直接的刺激に反応する肉体はあるけれど、その刺激への反応は、汎用的でプライベートな領域の性感にまでは至らない。オーガズムを本当に得るためには、やはり大脳が思い、それに反応するホルモンが脳から命令を発して、気持ちいいレベルから、上の高みを目指すものだと思っていた。
「この小陰唇の周りの内腿と違う色をして、陰毛が生えているところが、大陰唇」私は指でなぞってみせた。
「ちょっと触ってみなよ」私は益々大胆になり、露出癖のある中年女の気分になってきた。恐るおそる、圭の指が大陰唇の陰毛をなぞった。
「この部分は、あまりこれと云った役目はハッキリしないけど、結合時のクッションの役割をしているらしいのね。その割に、私のはクッションとは思えないくらい薄目だけど、厚い人はもっとぷっくりしているらしいよ」
同じところに長居されると、中から愛液が迸ってしまうような不安があった。その時は、その時だと思う反面、やはり、カウンセラーが感じ過ぎているのも恥ずかしい感じもあった。
つづく
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