第12章
「次は小陰唇ね。ここは、私のは厚みはあるけど、小さい部類みたいね。男の人の目を一番惹きつける部分のようね」
「たしかに、ほかの部分はパッと見てもわからない。ここが一番目立つよね。でも、言い方変だけど、姉さんのは、閉じたら割れ目しか目に入らない。開いても、可愛い唇がある感じだよ。俺が今まで見てきたものは、あれは何なのって思ってしまう」
「形が色々なのが、この小陰唇なのよ。一番、他人の目のつく部分が、千差万別って、なんだか意味深よね。まさか、その形状で、自分の奥さんかどうか分別するってのも変だけどね」
「そうだよね、そこまでは無理でしょう。でも、多くの場合、もっと大きくて皺が寄っているし、色もかなり濃くなっているよ」
「ここの役目も、よく分かっていないけど、外部からのゴミとかの侵入を防ぐためとか、性行為中にペニスに纏わりついて、性感を高めるとか、想像の範囲の話しだけね」
「結局、なんだかわからないってことなンだ」
「そうね。それなのに、一番目立って、個人差が激しい部分。皮肉ね」
「そうだよね。姉さんの場合、少し開くと中が直ぐ見えるけど、他の人のは、陰唇が邪魔しているから、物理的に拡げないと見えないからね」
何となく、圭は美絵さん準拠で話をしている、と気づいたが、勿論、私は口にしなかった。
「あのさ、ここの真ん中のプツンって穴が尿道口だよね」
「そうよ」
「俺、小陰唇の役目がわかった気がする。たぶん、尿道口へのバイ菌なんかの侵入を防いでいるンだよ。きっとそう」
「チャンと観察してたのね」私は、ついつい声を出して笑ってしまった。
「観察しなさいって言ったのに…」圭が不満そうな声でつぶやいた。
「ごめん、ごめん、そういう意味じゃないの。チャンと真面目に見てくれているンだなって思っただけ。言葉が雑だった、ゴメン」
「でもさ、姉さんのような女性だからといって、バイ菌が入って、病気になるって訳でもないから、俺の想像もダメかも」
「開放的だから、鍛えられて強くなるのかも。バイ菌にね。この部分はこれで良いかな?」
「ちょっと待って。あのさ、この粘膜の部分全体に、何か名前があるの?」
「ああ、ここ全体は、たしか膣前庭だったかな?」
「えっ、チツゼンテイ?」
「そう、チツゼンテイ。膣の前庭ってこと。まんまの表現だよね」私はなんだか、また可笑しくなって、クスクス笑い声をあげた。
「ホントだよね。たしかに、前庭だわ。ここ、チョッと舐めたい気分なんだけど、大丈夫かな?」
「味見したいの?」
「いや、口でも覚えておきたいって気分になっただけ」
「いいよ、特別許したげる。舐める以上、入念に舐めて」私は、幾分性的気分から解放されていたのに、圭の一言で、引き戻されてしまった。
……もう既に、圭とは関係を結んだわけだし、今さら罪悪なんて考えても無駄よね。圭のセックスはかなり有望な感じだし、誰にも分からないよう、注意深さを保てば、誰を傷つけるものでもないわ。圭が居れば、変な男を探す必要もない。気心も知れているし、親分子分の間柄が壊れる心配もない。それに、教育ひとつでは、私のオナペットとして最適な素材だし、磨き込む愉しみさえある。そう、悪くはないな、圭を私が自由に操れるセックスマシーンにしてしまうことは……
つづく
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