第8章―2
「多分、女性によっても違うんだろうな…」圭は、遠くをみつめているように呟いた。おそらく、美絵さんの乳房や乳首は、どうだったらろうか、記憶を辿っているようだったが、あえて聞きただすこともなかった。
「触って…」私は恋人に甘えるような声音で愛撫を促した。圭の手のひらが乳房全体を包んだ。温かな手のひらだった。稚拙な触り方だが、誠実に私の乳房を扱おうと試みる気持ちが伝わってきた。
「これで良い?」
「手のひらが、乳首にだけ当たるようにして」
「こうかな?」
「そう、良い感じよ。続けて」力仕事をしたことのない圭の手のひらが、さらさらと私の乳首に刺激を与えた。鳥肌が立つ前の奇妙な感覚が襲い、自分の乳房全体が乳首だけになる感覚が迫っていた。
「乳首が立ってきてるでしょう?」
「うん、立ってきた。どうすればいい?」
「優しく噛んでみて」圭の唇が近づき、私の乳首を咥えた。
「唇じゃなく、歯だけ」私は、思わず命令口調になった。
圭は優しさを忠実に守った。私はイキそうだと思った。
圭の歯で、オーガズムが得られるなんて想像もしていなかったが、まさにイク寸前に達していた。膣では収縮が起き、緊張が走るのを実感していた。
「強く噛んで!強く、もっと強くてイイよ!」
「圭、姉さんイクよ」私は予想もしていない結果に戸惑い、敗北を味わうように、素直に状況を伝えた。
「圭!入れて」私は命令の中に哀願を含んだ声で、圭に挿入を促した。
つづく
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