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終着駅9


第9章

 圭の怒張は健在で、私の子宮口に突き刺さったまま動かない感じだった。もう、動く必要はなかった。もしかすると、怒張を抜き去っても、このオーガズムは続くように思えた。しかし、抜いていい、出しても良いと、圭に伝えるつもりもなかった。子宮が幾分下がっている感じがした。圭のペニスが一段と長くなったような錯覚があった。

 咥えると云う言葉があるが、まさに、私のバギナの奥(子宮頚部)が、圭のペニスの先端を咥え、息づいている感じが意識できた。この動きを圭に知って欲しいと思った。

 「圭、自分のペニスに神経集中して。私の動きがわかる筈よ」私自身も、圭の怒張の先端の存在をたしかめ、歓びを動きで示した。

 「凄い、姉さん、中が動いてる」圭が感極まった声を出した。

 「そう、アンタの亀頭を私の中が咥えて、噛んでるでしょう?」

 「うん、噛んでるというか、揉んでいるというか、じっとしてると、また出てしまいそうだよ」

 「出そうになったら、ちょっと腰を引いていいわよ」

 「我慢するテクニックなンだ」

 「そのように聞いているだけ。男じゃないから、ホントかどうか分からないけど」圭は、私の言葉に従って腰を引いた。強いオーガズムは消えたが、内臓内には快感のマグマがブツブツ泡立っていた。

 「どう?我慢できそう」

 「たしかに、出るシグナルは消えたよ。でも、奥に行ったら、またイキそうになるような…」圭は、真剣に射精に耐えていた。

 「ちょっとブレークタイムにしよう。喉がカラカラ、水が飲みたくなってきた」嘘じゃなく、本当に私の喉は乾涸びていた。

 「イイの?抜いても」

 「イイよ。ゆっくり、何度か行き来して、抜いて」私は貪欲に、休息前のオーガズムの余韻を愉しもうとした。

 圭の、今にも破裂しそうな怒張が、ばね仕掛けのように、私の膣口から弾きだされた。

 二人は一本のミネラルウォーターを交互に飲んだ。そして、珍しく無口な二人の時間が流れた。

 私は、弟のペニスを受け入れた実感もなく、オーガズムさえ享受してしまった身体を横たえていた。気怠さが、私にまどろみを与た。多分、何十秒の単位だったに違いない。まだ圭がミネラルウォーターを握っていたことから推量した。

 「ちょっと居眠りしたみたい」私は圭に微笑んだ。

 「うん、寝息が聞こえてきたけど、その次の瞬間には目覚めたみたいだよ。邪魔しないから、もう一度居眠りして良いよ」何事もなかった、いつもの弟、圭がそこにいた。

 私は覚醒してしまっていたけど、圭の優しさを受け入れ、再び目を閉じた。久々のオーガズムが、私の体力を奪っていたのか、目を閉じているうちに、私は再び浅い眠りについた。
つづく

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プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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