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終着駅8-3

第8章―3

 私は、カウンセラーの立場を脱ぎ捨て、己の快感を得る行為に紛れ込んだ。

 初めての経験から、それ程時間も経っていないのに、圭の怒張は有無を言わさず私を貫いた。正上位から初めて挿入を経験する男のペニスとは思えない勢いで、私の奥にまで、その先端は到達していた。

 「下品なくらい動いて。激しく、思うままに出し入れして」私は半分イキかけた中で、蹂躙を望んだ。

二度目の所為かどうかわからないが、圭の怒張は疲れ知らずで、私のバギナの中で思う存分ピストン運動を繰り返した。挿された瞬間にイキそうだった私のバギナも、完結の先延ばし、と云う贅沢な行為に満足していた。

 突然、私に経験のないオーガズムが襲った。自分で制御不能なオーガズムは、狂乱の中にあった。どこまで、このオーガズムは行くのか。脳の中身に異変でも起きるような勢いで、私の理性を奪ってゆく。

 気が遠くなる意識があった。しかし、私の性欲は貪欲に、その過剰なオーガズムを受け入れようとしていた。気を失ったら、このオーガズムを味わえない。そんな気持ちが、私を耐えさせた。

 しかし、限界がついに来た。子宮を通じ、下腹部を越え、内臓を電流が走り、脳天をかき乱した。それでも、私は失神したら、すべてが消えていくような不安を憶えた。

 「イクっ!圭、突き刺したまま動かないで!」思わず叫んでいたようだ。
つづく

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プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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