第65章俺は怒張に最終決戦総攻撃を命じた。
寿美の浅めの膣道が引き締まり、攻撃を容易にさせない防御的収縮が加えられたが、突き進んだ。
子宮頚に押しつける亀頭の先端は、何物かに噛まれ続けた。
痛みがあったが、それは気の所為に違いないと思った。
女の子宮頚に噛まれて負傷した亀頭などありえないだろうが、それは名誉の負傷に違いなかった。
男の勲章か、俺は馬鹿な気分になりながら、痛みと快感の中で果てた。
寿美も充分に快感を得たらしく、横たわり、軽い寝息をたて始めた。
俺は、まだ弛緩していない勃起の先端に手を当て、出血の有無をたしかめた。少なくとも出血はまぬがれていた。
時間は六時を回ったばかりだった。仮に二度目を求められても、何とか応じられるギリギリの時間だったが、寿美の寝息を見る限り、その心配はなさそうだった。
欲望的には、あの噛みついてきた何物かの正体を知りたいところだったが、それは後々機会があれば程度にとどめ置くものだと自覚していた。
その時携帯が鳴った。
俺はその音は敦美の携帯から発していることを知っていた。
携帯を取り上げ通話にすると耳を当てた。
当然、敦美の携帯なのだから、不用意に俺の声で応答するわけにはいかなかった。
“私、敦美よ、龍彦さんだよね”
「あぁ俺だよ、どうした、解放されたのか」
“一応ね、明日も事情聴取に応じるようにって言われたの、どうしよう?”
「そうか、まあ、応じた方が利巧だろうね、君が殺したわけじゃないのだから」
“わたし、部屋に戻るけど、来てくれるのよね”
「ああ、大丈夫だよ。時間は九時を回るだろうけど、必ず行くよ」
敦美との電話は終わった。
「どうしたの、随分切迫した話の内容みたいね?」寿美が寝ながら聞いてきた。
「聞こえてたか。そう、良く判らないけど、知り合いがトラブルに巻き込まれてね」
「殺されたとか、そんな話だったわよね」
「あぁ、奥さんが家出をした数日後に、ご亭主が殺されてしまったんだよ」
「もしかして、今日殺されたってニュースで話していた殺人事件のことかしら?」
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