第42章敦美は、快感ポイントを俺に知らせる仕事は放棄していた。そして、特に、強い性的刺激を求めている風でもなかった。幾分間延びした時間が最適だと言っているようだった。
考えてみれば、当然かもしれない。
敦美は、家出をしてきたばかりの人妻だ。性欲以前の問題に興味が集中しているのが当然だった。
逆に、今後の身の上の心配よりも、一時の肉体的心地よさに身を委ねる余裕がある敦美と云う女は、やはり薬の影響を受けているのか、それとも、享楽向きな肉体の持ち主なのか、或いは、俺とのコミュニケーションの手段として、オ×ンコを提供しているのだろうか、その辺を十分理解せずに、俺は、敦美の陰部に指を突っ込み、無目的に近い行為を継続していた。
「このまま動かないで」敦美が俺の腕を抑えた。
「ここが良いってこと?」
「ううん、特にそこが良いわけじゃないけど、貴方の指と繋がりながら話したいの」
「そう、構わないよ。で、なにか話したいこと浮かんだの?」
「貴方、不動産屋さん知っているかしら?」
「知ってるけど、この状態で話すのが良いのかな?」
「こういう状態が落ち着くんだけど、駄目かしら?」
「駄目ってことはないけど、少し変な感じがするけど、まあ、慣れるとするか……」俺は、素直に、その時の気持ちを口にした。
「たしかに。でもね、こう云う状態の方が、リアリティがなくて、話しやすいの。何ていうのかな、アイツのプレッシャーなんて怖くないって思えるのね。だから、しっかりとオ×ンコを支配されていたいのかな……」
「そうか、気持って、そういう不思議なことってあるから、何となく判るよ。じゃあ、しっかり入れたままで、話の続きをしよう」
「ありがとう。考えてみたら、私って、どの辺の街とか、どのくらいの大きさとか、考える知識がないんだから、全部貴方に任せた方が、早く部屋を見つけられると思うんだけど、どうかな?」
「まあ、後から文句言われるのは困るけど、それ抜きなら、常識的に、直ぐに見つかるよ」
「そうして、文句なんて言わないから。何が良くて、何が悪いかの知識もないから、当分、文句は思いつかないから……」
「家賃15万前後で、ありったけの候補を出しておくように言っておくよ」
「明日から、その候補を見に行けるとイイのだけど」
「今日からでも見られると思うけど……」
「今日は良いの、部屋探しは、明日から。今日は、私の家出のお祝いと、私と貴方は、これからどう云う関係でおつき合いするのか、何となく決めておきたいの。ううん、途中から違っても構わないけど、一応、決められた関係って規則が欲しいの。無論、その規則を考えるのは貴方だけどね」
敦美は禅問答のような会話をしながら、俺の指に、微妙に纏わりつく、膣壁の動きを伝えてきた。
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