2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

終着駅15 圭、もう一度する?

第15章

素直な圭は、まどろっこしい私のレクチャーに堪えていたが、明らかに次のステップを踏みたい、とパンツの中の、もう一人の圭は怒っていた。

「圭、もう一度実践してみる?」

「ウン」圭は二つ返事で、再びパンツを脱ぎ捨てた。

「今夜は、ずいぶんパンツを脱いだり穿いたり、忙しいね」私はからかった。

「こんなに、同じパンツ脱いだり穿いたりしたことないよ」圭も笑って答えるのだが、ペニスは怒ってそそり立ったままだった。

「アンタの息子さんは、仁王様みたいで頼もしいわよ。私、好きだよ、そういう仁王様は」私は、あけすけに、圭のペニスを求めるポーズをした。圭は、何も言わずに、ペニスで応えた。

成功体験と云うものが、こんなにも即効性をもつものだとは思いもよらなかった。その人間が、内に蓄えていた知恵や想像力や好奇心が一気に花開く瞬間を、私は見ていると思った。

挿入にも焦りはなく、スムーズに結合した。ゆっくりとしたピストン運動にも余裕が感じられた。時折、亀頭に呼吸でもさせるように、圭はペニスを抜き取り、一呼吸置いた。

圭が不在になった膣内の空間では、その存在を探し求めるように、膣壁が狭まった。そして、手探りでもするように蠢いた。

そのひと呼吸で、膣内が想像以上に収縮してしまった気がした。この状態で、圭の大き目の亀頭は侵入出来るのだろうかと訝ったが、その心配は杞憂だった。

亀頭は、自らの原型を歪めながら、膣壁の収縮に合わせて自在に形を変えて侵入してきた。ただ、その変形してまで捩じ込んでくる亀頭の刺激は、堪らないものだった。

圭の亀頭の侵入と同時に、私は、はしなくも一気にオーガズムに至り、圭の背中に、再び爪を立てていた。

「姉さん、堪らなくいいよ。今にも出そう」

「いいよ、思いっきり出しちゃいな」

「いい、すごくいい。姉さん、好きだよ」

「私も…、好き。奥に来て」私は、その場に至っても、より深い快感があるかもと、欲張りな要求をした。

「行くよ、奥まで行くからね」圭が、渾身の力を籠めて腰を入れ、ギリギリと音を立てるように、怒張を身体の奥に向けて突き入れた。

「イク!」私は叫んだ。ペニスが子宮の壁を突き抜けている感じがするほど、激しいオーガズムだった。

そして、ほんの僅か、圭が堪えている間に、もう一度、今度は内臓を突き抜けるようなオーガズムに悲鳴を上げていた。

その激烈なオーガズムの中で、私は圭が躍動しながら射精している感覚を味わった。

二人は長いこと口を利かなかった。お互い、なにを思っているか別にして、同志が此処にいる安堵感、そんなものを味わっていたのかもしれない。
つづく

応援お願いします!
少し苦戦中です。

ブログ村 恋愛小説(愛欲)
FC2 Blog Ranking
アダルトブログランキングへ

P1010738jj.jpg


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

最新記事
rankig
応援してくださいね!

FC2 Blog Ranking

目次

cover-1.jpg

人妻のからだ 』(中編)

終着駅 』(長編連載中)

リンク

最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

アルバム
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR