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終着駅86 女体の陰核はむき出しになり


第86章

動きの少なくなった女体のバギナに向かって、突然、腕が伸びてきた。武骨い腕を連想したが、その腕には長めのゴム手袋が嵌められていて、実際はどんな腕で、どんな指なのか、確認は難しかった。

外科医がつける手術用の手袋より厚手で、肘までスッポリ入る手袋の動きは、酷く凶暴な雰囲気を醸し出していた。

その凶暴な見た目とは裏腹に、粘着性のある、執拗な動きは執着的で、偏執狂の仕業を連想させた。

左の中指と薬指に挟まれた女体の陰核はむき出しになり、右手の指先は、痛いと思われるほど激しく、その露出部を摩擦していた。

女体の主は、気絶でもしてしまったのではないかと思うほど、無反応に見えた。先ほど、足の指を反らして悦びを表しているのとは、全然違う無機質な感じの横たわる姿だった。

その無反応に腹でも立てたのだろうか、ゴムの手は、乱暴にバギナに挿し込まれ、強引に何かを引き起こさせようとしているような動きに出た。

アダルトビデオがよくやっている潮吹きをさせようとしている動きにそっくりだった。性的偏執狂な動きであるにも関わらず、この腕の男?は幼稚な行為にご執心だ。

私は、この男であろう人間は、必ずしも性的知識を豊富に持っている人間ではないと判断した。都市伝説のように、若い世代に蔓延した「潮吹き」現象を信じているのだから、性経験豊富な人物像は浮かばなかった。

私は、横目で圭の様子を窺ったが、その表情を読み取ることは出来なかった。圭に送りつけられてきたCDなのだから、いま映し出されている女体は、美絵さんである可能性が高いのだけど、それを確認する勇気はなかった。

ゴム手袋の動きが、一段と乱暴にバギナを掻きまわし始めた。漸く気がついたのか、女体が、その動きに反応した。女の手が、ゴム手袋の指の動きを停めようとシーツの上から伸びてきた。

しかし、ゴム手袋の手は邪険に、その女の手を払いのけ、一層過激にバギナに挿し込んでいる指を左右に揺さぶるように動かした。

まるで拷問のような仕打ちなのだが、ゴム手袋は、女体が失禁しない限り、その動きを止めるつもりはないようだった。

「出しちゃいなよ!」私は、思わず叫んだ。怒りが込み上げてきた。オシッコでも、ウンチでも構わないから、全部排泄できるものは出してしまえ。私は、怒りを通り越し、憤怒に満たされていた。

とうとう女体が悲鳴を上げ、失禁した。女体の股間から、堰き止められていた尿が、飛沫を伴って飛び散った。

そうして、再び画面は黒くなった。

その時、圭が、テーブルに置かれていたリモコンを取り上げ、電源を切った。

私も同じような気持ちだったので、特になんのアクションも取らずに、ただジッと暗くなった儘の液晶画面を眺めていた。

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鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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