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終着駅502


第502章

「話が横道にそれたけど、妊娠したかどうか、どのくらいで判るの?」

「2,3週間したら、妊娠検査薬でもたしかめられるって。今回、着床している保証はないから、次回の為に、排卵チェッカーも使うだろうから、別々の容器でたしかめてって」

「自力で確認するのね?」

「着床を確認できる超音波エコー装置とか、浜田先生のとこにはないから、そう云うことになるね」

「あぁ、内科クリニックだものね」

「そう、敬老会の会場に迷い込んだみたいだったよ。それでね、妊娠検査薬で反応が出たら、空とぼけて、櫻井先生の診察を受けろって言っていたよ」

「へー、そう云う話は聞いてなかったけど、ただ単に、妊娠したと云うことだから、櫻井先生でも大手を振って処置は出来るってことね……」

「そう、人工授精の処置は出来ないけど、妊娠出産の処置に、何の支障もないから、そう言っていたよ」

二人は、今にも有紀の人工授精が成功して、それからの話にまで及んだのだが、思うような結果は得られなかった。

4回目の人工授精処置をしに行く前夜、私が寝ついてからだから、午前2時を回っていたと思うが、有紀が、私のベッドに潜りこんできた。

「下半身だけにして……」私は、寝ぼけた声で、有紀に下半身だけを預けた。

脳に近い方を触られると苛立つ感じがあったが、不思議と腰から下の方は、睡魔に襲われると、切り離された肉体のようになっていた。メカニズムは判らないが、上半身と下半身が個別の生き物になっていた。

現実には、有紀の舌先によるバギナへの愛撫が、快感を伴っているのだから、脊髄を通じて、大脳にまで伝わっているのだろうが、快感を伴う睡眠に入ることが出来た。

下半身への愛撫は、執拗だったが、私は、下半身を有紀に貸したまま、眠っていた。

いつもなら、目覚めて、有紀にお返しの愛撫をしているタイミングだったが、舞台での動きが多い劇だったので、体力を消耗していた。

有紀が、突然、ベッドを離れ、部屋から消えた気配がした。

一瞬、その気配に私は目覚めたが、再び睡魔の虜になった。

次の気配で目覚めた時には、既に、私のバギナに、何かが突き刺さっていた。

Wディルドだった。

あれだけの太さのものを挿し込まれても気づかなかった私の熟睡も相当なものだが、出産後、幾分バギナへの関心度が下がっている自分がいる事実もあった。
つづく

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鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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