第23章-1
既に出来上がっている女体に、愛撫は余計なものだった。相手の男は、徹底して、その女陰に攻め入ればいいだけだった。圭に、それを伝える必要はなかった。
充分に濡れたバギナを、私はもう隠そうとしなかった。弟のペニスに濡れたバギナを知られることを厭う(いとう)ていては、気が入らなった。もう、どのように淫乱な女だと思われても構わない、と腹を決めた。
次第に、突入時には緩めな感じだった結合部に密着感が生まれてきた。圭は休むことなく、ピストン運動を続けた。
大きな動きで抜き差しする圭のピストン運動には、独特のリズムがあった。天性のものなのだろう、抜いた後で1秒に満たない“間”があり、さも息づきでもしているような“間”が、瞬間的に、私に飢餓感を憶えさせると云う、独特の動きだった。
上手く表現しきれないのだが、1秒に満たない間に、樫の棒の先の“隆”した存在の亀頭が抜き去られ、挿し込まれると云う行為が、私の官能を猛烈に湧き立たせた。
「ああ、もっと強く、もっと強く!」私は思わず叫んでいた。既に樫のように固くなっている陰茎が鋼鉄の棒状に変身して、私のバギナを出入りしていた。
僅かに、圭が挿入角度を変えたらしく、膣壁の左側を抉るような出し入れに変わった。
「圭!それイイっ!抉って抉り取って!」
私は、我を忘れて、圭の腕に爪を立てた。今度は、大きな抜き差しの動きは封印され、抉りと云う行為にシーンは変わった。
左側の膣壁への刺激が麻痺しはじめたと思った瞬間に、右側の膣壁に向かって、鋼鉄の棒が激しく動いた。
しかし、その鋼鉄の棒の先端にある、大き目な亀頭と云う緩衝領域が、痛みと云うものを拭い去っていた。
何という芸術的肉体なのだろう、私は後々、そのように思うのだが、初めて経験する、膣壁を抉る怒張の攻めに、ただ夢中でしがみつくだけだった。
つづく
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